« いま話題のちっこいやつ。 | メイン | 熱海城天守閣で飲み会。 »
2005年03月16日
オペラ座ねえ。
気分転換に映画を見てきました。オペラ座の怪人。噂通りの気合の入った豪華な映画で、大変目の保養になりました。あの主題の曲いいよね。インパクトがあって。
そんで、家に帰って両親と感想などについて話していたら、「なぜあの物語はこんだけ時代をこえて人気があるんだろう」ということになりました。たしかにね、私ははじめてあのストーリーを見たんだけど、想像していたとはちょっと違う展開でもあったんですよ。冷静に考えるとわけのわからんストーリーだ。
こっから先は私的な展開かつネタバレ含むなので、まだ見てない人とか映画みて感動したわという女性の方々は見ても文句を言わないでください。
ところで、映画と父や母が見たことがあるという舞台のストーリーはちょっと違うらしい。一番大きい違いは多分映画ではファントムはやたらと人を殺すがミュージカルでは殺すまでいかないというところ。
映画では演出的なハデさを求めるとこもあるけど、やっぱりスジとしてわかりやすくする意味も大きい気がする。ファントムは人殺しにしといたほうが、最後にクリスティーナがなんだかんだ言って金持ちのボンボンを選ぶところで「ちょっとそれひどくな~い?!」っていう感想が出にくいからなんじゃないかしら。
そう、この最後に結局ボンボンを選ぶ、というのがオペラ座の怪人の最大のミソなのよ、というのが私の結論。
普遍的に人気がある作品は、普遍的なテーマを持っているもの。ここでのテーマは、世の女性陣にとって常に多く関心をしめてきたこと。すなわち、「結婚に安定を求めるか、それともトキメキか?」ということです。
ファントムはとても才能豊かな人です。アブナイとわかっていても心魅かれるタイプです。でも性格がちょっとめんどくさいし社会性とか生活力がありません。かたやボンボンは自分の言うことなら何でも聞きそうだし一生食うに困らないしさらにありがたいことにハンサムです。
だったらボンボンを選んだってしかたないじゃない?
クライマックスでクリスティーナがファントムに向かって「わたしあなたの才能とかすごいと思うし、ぶっちゃけ心が揺れたわ。でもダメよ、だってあなた顔(だけ)じゃなくて心が歪んでるんですもの。」というシーン。言い切ってます、ボンボンを選んで何が悪いと全肯定です。
ここのシーンで、女子なら誰でも「なんて悲しい話」と涙を拭いながら、心の中では
「よく言った!」
とガッツポーズしてると思います。まあ人とか殺してるし、心が歪んでると言い切っても特にバチは当たりますまい。でも確かに舞台で見ると格別釈然としないかもしれない。
安定を選ぶというのはまあ賢い選択です。でも映画のつくりとしてうまいなぁと思うのは、やっぱり安定を選んだ後はモノクロの色気ない世界なのよね。ファントムの存在だけが色を放つ。まあお母さんにだってそんな時代があったのよみたいな。
まあとにかく、ファントムかボンボンか、というのは今でも愛か金かみたいな究極の選択で示される永遠のテーマなわけです。加えてパリのオペラ座という綺羅の舞台。女の人の心をとらえて離さないのも無理からぬ事というものです。
逆に男性陣にとってはきつねにつままれたようにわけのわからないストーリーなんじゃないかと思います。感動しているのは圧倒的に女性が多いなぁというのが個人的な感想です。
まあ、とにかく不朽の名作ですよってことが言いたかっただけなんだけどね。
投稿者 yosim : 2005年03月16日 23:00
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://yosim.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/1988
このリストは、次のエントリーを参照しています: オペラ座ねえ。:
» オペラ座学 from +++ myz blog +++
read> 関係者以外立入禁止
あれ?関係者以外立入禁止だから、
トラックバックしちゃいけないのか…?
まーいいや。
この記事もトラックバック先... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年03月17日 14:38
» オペラ座学2 from すがメモ/SUGAMEMO
別にここに書くほどの感想でもないのだが、オペラ座の怪人を見て思ったこと。
①♪フ... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年03月18日 05:25
コメント
超おひさ。
久しぶりに来てみました~。
貴殿はわたしが「オペラ座」に関して悩んでいたことを
見事に明文化しました。
よってトラックバックします。
投稿者 mame : 2005年03月17日 14:07
向こうにもコメントしましたけれども。
ストーリーに関しては結構???っていう人多いみたいだね。
キラーショットってのはいえてる。
投稿者 YOSIM : 2005年03月17日 18:51