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2003年05月10日

軽く風邪ひいたかも。

起きたら家に誰もいなかった。何となくその身軽さと、昨日の飲みで得た思考を大事にしたくて、一人で出かけた。自分をなるべく最小限にしたくて、珍しく手ぶらで出かけた。服も最小限シンプル。メイクも。考えてみれば、普段私はいらないものをたくさん持ち歩いているんだな。

途中、古本屋で文庫本を一冊。「イン・ザ・ミソスープ」。近頃本当に活字中毒で、どこに行くにも本を持ち歩いている。しかもこれまで読まなかったような小説。こういう文章を読んで今までそれほど感じることが無かったので新鮮だ。外国の小説は何だか他人事のようで今の気分ではない。そうでなかったら私が村上龍を読むなんてありえないことだろう。

二時間ほど柏尾川のところに座って読む。目が疲れたら色々考える。帰る頃には意外と寒くなっていて、半袖にはちょっとキツかった。軽く風邪をひいたかもしれない。帰り道で黒いプジョーのモペットをみた。かなりカッコよかったのでいつか買おうと思った。

唐突なんだけど、自分以外の人間の気持ちは結局わからない、ってよく言われるけど、あたしはそんなことは無いんじゃないかと思う。事実として体験することは出来ないかもしれないけど、感覚として感じることは意外と出来る気がする。逆に、そっくり同じ事実を追体験した方が人間として別の感じ方をしてしまいそうだ。

私の気のせいだと言ってしまえばそれまでなんだけど、ある人が今どういう気分でいるのか、何もいわれなくてもわかってしまうときがある。頭でというよりも、心臓に近い部分で相手が感じているままを受け入れてしまう。ホントかよとか言われそうだけど実際そうなんですよ私ってば。信じてくれんでもいいけど。

ただ、それを言葉にしてしまうと違うものになるというか、言い換えると言語化される前段階の感情だからこそ逆により根の方に近くて、共有できるんだと思う。ちょっとややこしいな。でも、これって人間なら普通に備わっている能力だと思うのね。以心伝心っていう言葉があるくらいだから、少なくとも日本人には。だからかえって何でも言語化しようとするとどうしてもギャップが生まれるのを感じてしまうからストレスになるというか。

だから、私はただ二人で黙って座っているだけで、何を考えているのかは分からなくても相手がどんな気分でいるか分かっていることをお互いに分かっているような人間関係が好きなんです。

ふと小説が書きたくなった。原稿用紙1枚5000円が相場らしいが。

投稿者 yosim : 2003年05月10日 23:30

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