2004年11月02日

知識情報論の課題一発目。チェックリストを作る。

これは今期履修している知識情報論とゆー授業の課題のエントリーです。課題の一つ目は、アイディア・企画のためのチェックリストを作る。チェックリストというのは、

少し抽象的に言えば、モノを考える過程で使える自分なりの「動詞」を挙げる事になります。例としては「逆の立場から見る」や「他のアイデアと組み合わせる」のようなものを挙げてもらいますが、その際に「なるべく人と異なるチェックリストを作る」ことを心がけて下さい。 (授業MLより引用)

というものらしいです。以下、私のチェックリスト。

私は昔マンガ家に憧れていた(というよりいまもなれるものならなってみたい)ので、マンガを描く過程を元にしたアイディアのチェックリストを考えてみました。モノづくりの基本は同じなだけあってこうしてみると結構おもしろい。

マンガを描く過程は大きく以下の段階とその中の役割に分けられると思います。

①プロット段階
 -アイディア(なにをやるのか)を決める
②ネーム段階
 -大まかに全体の構成をきめる
 -人に見せ、フィードバックをもらう
 -フィードバックに基づいて修正を行う
③下書き段階
 -全体の構成を最終決定する
 -どうすれば最終的な成果物になるかを考える
④ペン入れ段階
 -成果物として作品を完成させる

 →最終目標として
  -作品を出版し、読者(ユーザ・社会)に享受してもらう


ここに挙げた4つの段階は企画全般に共通するものです。それぞれの段階そのものもチェックリストになっていますが、各段階の役割を実現するためのチェックリストがあります。
"ー"以下の項目で動詞になっていないものは、それぞれ語尾に「を考える・決める」がつくと考えてください。

【①プロット段階】
・何を伝えたいのかを決める
 -根本的なテーマ(コンセプト)は何か
・登場人物/物/要素を作る
 -どのような人物/もの/要素(モジュール)がでてくるのか
 -それぞれが持つ役割はなにか
 -それぞれが目指す目的はなにか
 -それぞれがどのように関わりあうのか
・作品世界の設定を作る
 -どのような時代か
 -季節はいつか
 -どのようなトーン・雰囲気を用いるか
 -社会背景・時代背景を考える
・オリジナリティ(自分の持ち味)はなにか考える
・自分の過去の経験からアイディアを探す
・自ら足を運び調査・取材を行う
・発表の場を決める
・読者(作る企画・モノの受け手)を知る

【②ネーム段階】
・定められた分量に収まるように要素を配置する
・丁寧にかくよりも、はやくかく
・人に見せて意見をもらう
 -面白くない・理解されなければ思い切って捨てる(没にする)
 -指摘された部分をかきかえる
 -プロット段階に戻ってかきかえる
・実際の制作を始めるためのGOサインをもらう

【③下書き段階】
・全体的な要素の配置の最終決定を行う(設計)
・テーマを伝えるための演出を入れる
 -大小のコマ/枠を使い分ける
 -視点を取り入れる(俯瞰/アオリ/遠近感)
 -注意を引き付ける焦点を強調する(集中線)
 -暗黙のルール・記号をうまく使う(回想シーンは背景が黒い、等)
・仕事の役割分担を決める(背景/ベタ/トーン)
・役割分担の指示を行う(アシスタントへの)

【④ペン入れ段階】
・役割分担に沿って作業を行う
・下書きより良いものを作るよう心がける
・間違いがないか注意する
・間違いがあれば完全に修正する
・一気に仕上げる
・シメキリに間に合わせる


自分がすでに身につけているワザや過去の経験に引き付けて考えると、いろんなものがかなり理解しやすくなるなぁとあらためて実感しました。特にマンガなんていうのは、アイディア・コンセプト→設計→実装という過程といい、初期段階で担当を納得させなければいけない点といい、企画全般に通ずるものがある気がします。
特に担当はGOサインを出す人だけにこの人の良し悪しで作品が良くも悪くもなるという話もききます。そう考えると担当さんのチェックリストなんてのも誰かかいてくれないかしら。


【以下面白かった人のチェックリスト】

-3DCGでアニメーション作品を制作する工程
-絵を描くチェックリスト
-モノづくりのチェックリスト
-新しい遊び(おもちゃ)を作るときのチェックリスト
-窮地のチェックリスト
-PA(本番で音を出せる状態にするまで)のチェックリスト
-不良にからまれたときのチェックリスト
-人に何かをお願いするときに期待以上のものを出してもらうときのチェックリスト
-競馬用語のチェックリスト
-恋愛のチェックリスト
-怠けるためのチェックリスト

投稿者 yosim : 15:14 | コメント (0) | トラックバック

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